わが国古来の和紙は伝統的な技巧の手漉きの手法で行われて参りましたが、
その美しさ、丈夫さ、総合的な品質に定評があります。
それらの和紙原料の代表格が楮(こうぞ)です。
その産地として古くから知られているのがここ奥久慈一帯で栽培されている
那須楮 とよばれ特に大子町頃藤を中心にその周辺のものが本場ものと
いわれています。
その和紙も最近では多種多様な製法により白い紙の時代から実用品は
もとより美術、工芸、趣味の品等大きく世界が広がりました。
当竹内商店ではその和紙原料の原木を1月上旬より切り取り、買い付け
加工、出荷を先代から続けています。
1、 クワ科の落葉低木高さ約3メートル、樹皮の繊維が和紙の原料
2、切り取られたあと1箇所に集められます
3、一定の長さに切りそろえます
4、束ねられた楮
5、大鍋に水を張り沸騰させて蒸かします
7、一本一本皮をむいていきます
8、むいた皮の黒い表皮を小包丁でむいていきます
9、天日に干します
10、集めた楮を一本一本きれいに手入れします
11、15kg束にまとめます
12、束ねられた白楮は福井や岐阜、京都その他の方面に出荷し最高品質の越前和紙
美濃和紙等に生まれ変わります